2012年7月
気持ちを切り替える
ヨーロッパでのオリンピックを観戦しようとすると、
どうしても時間がずれるので眠い毎日を送ることになりますね。
イギリスと日本では8時間の時差がある上、
緯度の関係でヨーロッパの夜は長いので、競技の終了時間も日本に比べて遅めに設定してあるようです。
さて、昨夜は柔道男子66キロ級、女子52キロ級の試合を見ました。
男子66キロ級、海老沼選手、銅メダルおめでとうございます!
とはいえ、本人は憮然とした表情。
柔道という競技の日本選手に課せられた使命は、金メダル。
最低でも銅メダルというのは、多くの日本人が考えていることだろうし、
またマスコミなどの報道も、金メダルが当然とでもいうようなものばかり。
選手の皆さんには、相当のプレッシャーがかかっているはずです。
そんな中で起こったのが、海老沼選手と韓国選手との準々決勝の判定で、
青旗3本(韓国選手の勝ち)が、ジュリー(Jury 元々は陪審員の意味で、柔道では主審、副審以外の審判委員のこと)の指摘により、
白3本に覆る(海老沼選手の勝ち)という前代未聞の事件です。
日本にとっては、大変嬉しいことでしたが、勝った海老沼選手にとっても、負けた韓国選手にとっても、精神的に相当きつい状況になっただろうと想像します。
テレビ中継の中でも、アナウンサーや解説者が再三口にするのが、
「準決勝で敗れて3位決定戦に臨む選手と敗者復活戦で勝ち残り3位決定戦に進む選手」のメンタル面の違い。
スポーツというのは、大変デリケートなものなので、
精神的なことが勝敗に大きく影響することがあります。
この世紀のミスジャッジに巻き込まれた海老沼選手、韓国選手ともに銅メダルという結果になったので、
二人にとっては、誤審があった後の結果としては、
最高の結果で終わることが出来てよかったなあと思います。
カウンセリングに訪れる皆さんの中で、
なかなか解決に向かえない方の状況というのは、
気持ちの切り替えがうまくいかないこと。
人生には様々なことがあり、気持ちの切り替えがなかなか出来ないこともあります。
けれども、気持ちの切り替えがうまく出来るようになれば、
解決することも増えます。
「ああ、私は気持ちの切り替えが下手なんだ」と思い当たることがある人は、
気持ちを切り替える訓練をしてくださいね。
「うまくいかない」、そんな方は、カウンセラーにご相談を!
ロンドン五輪 油断と気負いは禁物!
昨夜はテレビでロンドン五輪観戦。
個人的には、これまで谷亮子選手の陰に隠れ、
五輪出場を果たせなかった福見友子選手を応援していました。
実力から言って、メダルは確実、金メダルの最有力候補と目されていました。
ところが、終わってみればまさかの敗退、メダルなし。
日本柔道界も「福見が金メダルを取って勢いに乗りたい」ところだったでしょうから、
福見選手の惨敗は、かなりの痛手であったのではないかと思います。
準決勝はともかく、3位決定戦の延長の時間帯では、
かなり優位な試合運びをしていただけに、敗戦はとても残念な結果でした。
福見選手の試合の時の表情は、
いつもと大きく違っているという印象ではありませんでしたが、
「ちょっと気負っている?」
そんな印象でした。
「気負い」というのは、緊張とは違いますが、
「気負い」は「力み」につながり、普段通りの実力は発揮できなくなるもの。
「五輪後に引退」との話もあるようですが、
ぜひ4年後の五輪にも出場して、
悲願の金メダルを獲得してもらいたいものです。
今の自分の生活に「生きにくさ」を感じているあなた!
気負っていませんか?
ちょっと肩の力を抜いて、周りを見る余裕が出来れば、
きっと生きにくさも減ることと思います。
ちょっと空を見上げ、目をつぶり、大きく息を吸って、ゆっくり吐いてみてください。
これを3回。
それだけでも、気負いは少しなくなるはずですよ。
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大津のいじめ自殺事件
これまでも、いじめが原因で自殺をするという事件は数多くありましたが、
これほど大きな問題になったことはありませんでした。
亡くなったお子さんのご両親、ご兄弟、ご親族、お知り合い、お子さんと関わっていたすべての方々の悲しみや怒りは、計り知れないものがあると思います。
今回の事件がこれまでの事件と大きく違うことは、
全校生徒に対するアンケートがあり、しかもそのアンケートの中に、
いじめがあったことを示唆するものが多くあったということだろうと思います。
学校や教育委員会は、アンケートの記載内容を疑っているようなコメントを出していましたが、
ここに来て、やっとアンケートの公開に踏み切り、
警察の捜査も入ったことで、その信憑性も徐々に明らかになってくると思います。
ニュースやワイドショーも連日大きく報道していて、
在校生への影響も避けられない状況になってしまいました。
この事件を考えると、「いじめ」あるいは「暴行」という直接的な問題の他に、
学校と教育行政の抱える根本的な問題が見えてきます。
それは、私が折に触れ述べてきたことですが、
現場を管理監督するはずの行政機関の構成員が、現場の人間であるという構造的な問題が、
根本にあるということです。
先日、尾木直樹氏が語っていたのですが、現場の教員の序列化、縦並びということも、影響していると思います。
私の子どもがまだ公立の学校に通っていたころ、
校長の対応があまりにひどく、学校への対応だけでは、対処しきれないことがありました。
やむなく教育委員会と話をすることになり、委員会へ電話をすると、
返ってきた答えが「校長の管理はできないんですよ」でした。
この回答をしてくれた委員会の方は、私が教育行政に精通していると思ったのか、
とても正直に答えてくれたんです。
妻は教員、妻の両親も妹も教員、妻の祖父は教育長、私の父も教育次長ですから、
はったりや脅しが利くとは思わなかったんでしょう。
多くの教育委員会は、
教員の中で管理職試験に受かった者を委員会の指導課の主事として引き上げる。
しばらくして、どこかの学校に教頭の空きが出ると教頭として現場に戻す。
その後は教頭から校長になる者もいれば、さらにもう一度委員会の主事に戻し、
たま現場に校長として戻される。
校長として退職することがほとんどだから、委員会の主事は現場の校長の後輩ということになる。
教育行政はそんな構造で成り立っているところがほとんどだから、
委員会の主事は、自分の将来を考えたら自分の先輩である現場の校長の指導などできるわけがない。
PTAの三役などを引き受けたことのある方は、学校行事の折りに訪れる教育委員会の主事が、
やたらと校長にへこへこしているのを見たことがあると思います。
その裏には、そんな構造があるんですね。
もちろん、そういった構造の中で苦しめられているのは、
事件の被害者ばかりでなく、委員会の主事や校長、教頭もだろうと思います。
事実が解明されたとは言えない震災で多くの児童が亡くなった大川小学校の問題も同じようなことですね。
誰のための教育行政、誰のための学校なのかということを改めて考え、
被害者、被害者の周囲の方々、加害者の将来のためにも、真相を明らかにしてもらいたいものです。
by 大関直隆